函館スケッチ

函館は私が生まれた街です。18歳までこの街で過ごしました。北海道で一番温暖でとても暮らしやすく、ぐるりと海に囲まれたこの街の眺望は四季を通して美しい。

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函館ハリストス正教会聖堂

函館ハリストス正教会聖堂  19.02.03

元町にはキリスト教系の教会が多く、冬の季節には夜になるとライトアップされる。うっすらと赤みを帯びた市街の灯りが雪積もる函館ハリストス正教会聖堂をバックライトのように映える。

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トラピスト修道院

トラピスト修道院 18.12.24

冬のこの時期に夕刻からトラピスト修道院に向かう並木道がライトアップされ、クリスマス・イヴの夜には修道院前の坂道にワックスキャンドルが灯され幻想的な雰囲気となり、その美しい夜景は寒さも忘れるほどである。

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大森浜

大森浜  18.12.03

自宅から15分ほど歩くと津軽海峡に面した大森浜に着く。夕刻、日が落ちるころになると函館山の背後の空が少しずつオレンジ色に染まってくる。その色合いが刻々と変化する空と函館山のシルエットとの対比が素晴らしく、潮騒の音も相俟って眺めていて飽きることがない。

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大沼公園

大沼公園  18.10.24

大沼公園は四季を通じて美しい。私は特に紅葉の季節が好きで毎年この時期に行っている。紅葉の美しさだけでなく野鳥との出会いも愉しみのひとつで、野鳥の鳴き声が響く林を歩くだけで嬉しくなる。

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旧英領事館

旧英領事館   18.06.25

函館の開港によってアメリカ、ロシアについで1859年(安政6)に開設された領事館である。函館の幾度かの大火を経て建て替えし現在の建物になっている。私はこの瀟洒な洋館と庭が好きで、春に色々な種類のバラが庭に咲くのを愉しみにしている。

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八幡坂

八幡坂  18.05.22

元町周辺は幅員の広い坂道が多い。この八幡坂もそのひとつで観光客にも人気の坂である。坂道の美しい緑の並木の先に函館港がアイストップの役割となって函館らしい風景になっている。冬になると夕方からこの並木にイルミネーションが点灯して昼間とは違った風景を愉しむことが出来る。

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旧函館区公会堂

旧函館区公会堂  18.05.22

1907年(明40)の函館大火で町会所がなくなり再建計画が持ち上がる。実業家の初代相馬哲平の多額の寄付により1910年(明43)にできた公会堂である。木造2階建ての擬洋風建築で近くでみると大きな堂々とした洋館である。内部のディテールも中々見応えのある意匠になっている。

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五稜郭公園

五稜郭公園  18.04.28

五稜郭公園は4月下旬から5月上旬にかけて約1600本の染井吉野や八重桜などが見事に開花し、市内外から多くの人々がお弁当を広げてお花見を愉しむ。夜になるとライトアップされた桜の下で宴会のグループで賑わう。

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ティーショップ夕日

ティーショップ夕日  17.06.23

函館湾の海をオレンジ色に染める夕日は私の好きな函館の風景のひとつである。ティーショップ夕日は1885年(明18)に建てられた函館検疫所台町措置場だった建物を改修再生して2006年(平18)にオープンした店である。外観もインテリアも雰囲気のある店で、ゆっくりと夕日を眺めながら時を過ごす贅沢を数ヶ月に一度くらい愉しんでいる。すぐ近くにあるモーリエというカフェテリアから眺める夕日も大好きで、ここも私のお気に入りの場所である。

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トラピスティヌ修道院

トラピスチヌ修道院  16.11.07

1898年(明31)にフランスから派遣された8名の修道女によって創立された厳立シトー会系の女子修道院である。正式には「天使の聖母トラピスチヌ修道院」という。1925年(大14)と1941年(昭16)の火災に遭って再建していまの姿になった。美しい修道院から函館市街を眺めることができる。外壁の像の幼子イエスを抱いた聖母マリアが函館の街を見守っているようにみえる。

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上磯の海  16.11.02

上磯はセメント工場の町である。海辺から約2kmほど函館湾に突き出ている桟橋はセメント運搬船のためのものである。函館側から眺める上磯のプラント群は町の風景にもなっていて函館ドックと共に函館港の風物詩になっている。

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トラピスト修道院  16.11.02

明治29年にフランスから数名の修道士が渡島当別のこの地に来て修道生活が始まった。当時は細長く白い木造であったが、明治36年の失火で全焼、明治41年に現在の煉瓦3階建ての本館が竣工した。広大な敷地の修道院に誘う杉木立の参道は車ではなくゆっくりと修道院へ向かって歩いたほうが贅沢な空間を感じることができる。

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函館ハリストス正教会聖堂  16.07.22

24年前にもこの聖堂を描いたが、手入れが行き届いているせいか美しさが保たれている。以前、外壁仕上げの白漆喰を施す前の煉瓦3枚積みのままの竣工直前の写真を見たことがあり、とても重厚感のある姿に感動したことを覚えている。

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旧北海道庁函館支庁舎  16.07.22

享徳3年(1454年)、幕府の武士河野政通が宇須岸(うすけし)と呼ばれていたこの地に宇須岸河野館を築いた。その館が四角い箱の様相であったことから箱館(後の函館)という地名となった。享和2年(1802年)に箱館奉行所をこの地に置き、明治元年(1868年)から裁判所函館府開拓使出張所、開拓使函館支庁、函館県庁、函館区役所、長官出張所が置かれた。明治42年(1909年)に北海道函館支庁舎が新築され、支庁舎移転の後、函館病院准看護婦養成所として使われていたが今は函館市写真歴史館及び函館市元町観光案内所となっている。玄関ポーチのエンタシス風の柱の頭部はコリント式のオーダーが飾られている。

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函館カトリック元町教会  16.07.22

函館開港時この教会の周辺は外国人居留地であった。フランス人宣教師ムニーク神父が明治元年に礼拝堂をもつ神父館を建てたのがこの教会の始まりで明治9年頃に最初の天主堂が建てられ、昔は函館天主公教会といっていた。度重なる大火を経て大正13年に現在の建物になった。裏庭にはルルドの聖母マリアが祀られている。

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立待岬

立待岬  15.06.05

切り立った岩肌とハマナスの花の対比、そして広がる津軽海峡が立待岬の美しい景色を創り出している。

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函館港

 

函館港  15.03.16

人工島の緑の島から函館市街をみる。函館港にはヨットの停泊場が数多くあって港の風物詩になっている。

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KFC八雲  92.08.08

函館の市街地から車で約1時間弱で八雲という町に着く。

ケンタッキーフライドチキンが経営する牧場の景色である。はるか向こうに太平洋の海が見える。牧場と海が一体となって見える場所は七飯町にもあると聞いたことがあるが、もしかしたら北海道の海岸沿いの土地にはたくさんあるのかもしれない。

※今は経営母体は変わっている。

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立待岬

立待岬  92.08.08

立待岬からみた函館の街並み。
立待岬は函館山の麓にあり、津軽海峡に面していて、限りない広大な海を満喫することができる。天気が良ければ下北半島がはっきり見える。
函館は海に囲まれている街であることを本当に実感するのである。

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金森倉庫岸壁

旧金森倉庫前の波止場  92.08.07

小さい漁船が数隻あった。波止場から簡単に渡れるブリッジが掛けられている。海面を覗いてみるとクラゲがゆったりと泳いでいた

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金森倉庫太鼓橋

旧金森倉庫前の太鼓橋  92.08.07

味わいのある石畳の太鼓橋である。運搬用の小船がこの太鼓橋の下を潜って倉庫脇まで横付けできるようになっている。
子どもの頃この橋の上から港祭りの華やかな花火大会を楽しんだことを思い出す。

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金森倉庫

旧金森倉庫  92.08.07

明治7年、開拓使常備倉として煉瓦造の安田倉庫が豊川町に建造され、昭和45年にはその煉瓦造の姿がなくなっている。
この煉瓦造の金森倉庫は、明治20年頃、隣接する末広町に金森洋物店創業者渡邉熊四郎が建てた。港町であることから当時倉庫業は隆盛を極めていたが昭和に入ってからは北洋漁業が下火になり衰退の一途を辿った。
今は、商業建築群としてリニューアルされて久しく、函館の観光スポットのひとつとなっている。

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入舟町町並み

入舟町  96.08.16

網など船具を保管する番屋。長い年を経て潮が染みこんでいる板張りの小屋である。このような小屋はもう随分少なくなっているが、昔は板張りの家並みが碧い海に映えてさぞ美しい風景をなしていただろうと想いを馳せる。

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入舟町

入舟町  96.08.16

潮の香りを愉しみながら入舟町を歩いていると、何処でも家と家の間からちらっと海が見える。道からすぅーっと砂浜にでると広大な日本海が広がるのである。

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入舟町入り江

入舟町の入り江  96.08.16

函館山の麓と津軽海峡に挟まれた小さな漁師町である。
観光ガイドブックには一切載っていない静かな場所で、私の好きな場所のひとつである。

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入舟町岸壁

入舟町の岸壁  96.08.16

イカ釣り船が停泊していた。
色鮮やかな旗、イカを呼び寄せるための夥しい数の電球、純白の地に真紅の縁取りに塗られた胴体。
真夜中から始まるイカ釣り。函館山から見る漁火は本当に美しい。

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幸坂

幸坂  95.08.14

函館ハリストス正教会近くの坂で、函館ドックで有名なゴライアス・クレーンが見えるが、今はもうこのゴライアス・クレーンは解体されてなくなったのは寂しい。

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中華会館

函館中華会館  96.08.16

この建物も明治40年の函館大火で消滅し、明治43年に再建された。構造は木造で、瓦屋根に赤煉瓦の外壁、内部の梁、柱、天井は朱漆に金箔といった正に中国スタイルの豪華なインテリアとなっている。そもそも、1800年の中頃に中国広東省から昆布の買い付けにやってきた華僑の人たちが集会や冠婚葬祭の目的で建てた施設であった。内部に道教の信仰の神壇が祀られている。

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ハリストス正教会

函館ハリストス正教会聖堂  92.08.08

明治40年の函館大火で消滅後、大正5年に再建されたロシア正教会である。この聖堂にあった日本最大の鐘は、関東大震災で焼失した東京神田のニコライ堂が再建されたとき、望まれて移設され、現在はニコライの鐘で有名になっている。
外壁はレンガ組積造漆喰仕上、屋根は木造銅板葺のロシア風ビザンチン様式。

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八幡坂

八幡坂  92.08.08

函館山を背に石畳の坂道から函館港を望む。このあたりは元町という街で、数多くの洋館が建ち並ぶ街並みである。

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下北半島函館山裏側

函館山 92.08.05

津軽海峡を渡るフェリーからみる下北半島(上図)と函館山。函館山の裏側は切り立つ崖である。もうすぐで函館港に着く。

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