「みんなのうた」

 NHK番組の「みんなのうた」の初放送から今日で60年が経ったそうである。私が小学校6年生だった頃である。最初に放映された歌はチェコ民謡の「おお牧場はみどり」で今でもその時放映されたのを覚えている。

その後60年の間、私が生きてきた中でこの番組はいろんな意味でちょっとした隠し味の役目を果たしてくれたように思う。

独りよがりの放埒な学生だった時、良き友と出会った時、社会人になり人の世の苦さも優しさも味わった時、仕事に悩み壁を乗り越えようと葛藤していた時、家庭を持ち子を授かり孫を抱いて嬉んだ時、幾つかの病に遭って不安に苛んだ時、大切な人との別れや身罷りに哀しんだ時、、、。

今思えば、そんな出来事の日々の隙間にこの番組の歌が流れて後ろから肩をそっと抱えて宥めてくれたり肩を叩いて励ましてくれたりしたように思う。

これからもずっとこの番組が続いてもらいたい。

2件のコメント

  1. 時々お邪魔させていただいています。azukoと申します。
    懐かし気もちで一杯になり、ついコメント欄に記入してしまいました。
    私も、小学生の頃でした。なんというタイトルかは分かりませんが、「青い、青い海だよ、海また海だよ、サモアの島、常夏だ~よ!」♪ ♬ という歌を口ずさんでは、本当は行きたくないお稽古ごとに通っていました。その後、ずいぶん経ってから、「カメレオンの歌」や「北風小僧の寒太郎」「メトロポリタン美術館」などを愛唱歌にしていました。おっしゃる通り、これまでの人生のその時々で、励まされたり、慰められたりしてきました。これからも、続いて欲しい数少ないTV番組です。気づかせてくださって、ありがとうございました。お邪魔いたしました。

    1. コメントを頂きありがとうございます。
      azukoさんのコメントに懐かしさが更に蘇ってきました。
      今までの「みんなのうた」を大切に、そしてこれからの「みんなのうた」に期待したいと思います。

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