岐阜・金沢

去年予定していた高校時代の友人と一緒に行く旅行が母が亡くなったために延期となっていたが、友人と5人の岐阜を巡る旅が実現できた。

 

●9月27日

私だけ先行して岐阜市内を観て歩いた。友人の車で金華山ロープウェイまで送って頂いた。雨が降っていたのでとても助かった。ロープウェイで金華山頂上に昇り、岐阜城天守閣から岐阜市内を展望し、360度の大パノラマに圧倒された。

金華山に建つ岐阜城天守閣
金華山に建つ岐阜城天守閣
岐阜城天守閣から能郷白山を望む
岐阜城天守閣から能郷白山を望む

 

夕方になって岐阜城天守閣を降り、岐阜を街歩きしながら以前から観たかった建築家・伊東豊雄設計による岐阜市の文化施設「みんなの森・ぎふメディアコスモス」に向かった。この建物はなかなか修繕できない雨漏りで問題を抱えている。しかし実際にこの建物に入ってみるとその設計コンセプトは十分に活かされているように思った。

ぎふメディアコスモス
ぎふメディアコスモス
ぎふメディアコスモス
ぎふメディアコスモス

 

●9月28日

鵜沼宿への途中、やはり建築家・伊東豊雄設計の「瞑想の森・市営斎場」を観ることができた。周辺の山並みに呼応するような形態が円形の水面に映えて美しく自然に溶け込んでいた。

瞑想の森・各務原市営斎場
瞑想の森・各務原市営斎場

 

瞑想の森・各務原市営斎場
瞑想の森・各務原市営斎場

そして中山道69次の江戸・日本橋から52番目の宿場町である鵜沼宿を歩いた。歴史的な町並みがとても魅力的だった。

鵜沼宿の歴史的町並み
鵜沼宿の歴史的町並み
鵜沼宿の歴史的町並み
鵜沼宿の歴史的町並み

 

さらに木曽川を渡り犬山城で友人たちと合流して5人旅が始まった。犬山城天守閣から望む木曽川のゆったりとしてうねる姿を愉しみ、城下町でまずは一杯ということで5人旅の始まりに勢いをつけ美味しい食事をした。

木曽川からみる犬山城
木曽川からみる犬山城
犬山城下町の歴史的町並み
犬山城下町の歴史的町並み
犬山城天守閣から望む滔々と流れる木曽川のうねり
犬山城天守閣から望む滔々と流れる木曽川のうねり

 

犬山城のあと名鉄線で岐阜に向かい、夕方から船に乗って豪勢な食事をしながら長良川の鵜飼いを愉しんだ。闇に輝く篝火で鵜匠が鵜を操る技の素晴らしさを堪能した。

長良川の鵜飼い
長良川の鵜飼い

 

●9月29日

朝、長良川の宿がある川原町の歴史的町並みを散策した。この町並みは水うちわを作る職人などがいる昔からの店を愉しむことができてなかなか雰囲気のあるところだった。

川原町の歴史的町並み
川原町の歴史的町並み

 

岐阜駅まで戻り、飛騨高山へ向かった。高山は歴史のある街で観光資源も多い。とにかく飛騨牛を食べたいということで数多ある飛騨牛の店からとても良心的で美味しい飛騨牛を提供してくれるお店を見つけ、皆で飛騨牛に舌鼓をうった。そのあと、高山の歴史的町並みを散策、美味しい地酒を見つけた。

高山市内を流れる宮川
高山市内を流れる宮川
高山市の歴史的町並み
高山市の歴史的町並み

高山からバスで宿のある平湯温泉へ向かい、泉質のいい温泉に入って身体を休め一杯やってぐっすり休む。

 

●9月30日

平湯温泉からタクシーで上高地へ向かう。素晴らしい上高地を散策して自然を満喫、由緒ある帝国ホテルで美味しいランチを頂く。

上高地の大正池に映える穂高連峰
上高地の大正池に映える穂高連峰
上高地に流れる梓川と焼岳の雄姿
上高地に流れる梓川と焼岳の雄姿

上高地からタクシーで平湯温泉に戻り、バスで高山へ。さらに高山からバスで宿のある平瀬温泉へ向かう。平瀬温泉の宿はとても心地よい建物の宿で、仲居さんの対応と食事と泉質の素晴らしさを堪能した。

 

●10月1日

平瀬温泉からバスで楽しみだった白川郷へ向かう。白川郷に着いて白川郷を眺望できる展望台へ、その眺望を観て合掌造りの静かな里そのもので、豪雪の土地である白川郷の雪景色をさぞ幻想的だろうと想像しながら眺めた。集落に下り散策を愉しむ。「どぶろく祭りの館」でどぶろくの試飲をしていい気分になりながら散策、国の重要文化財である合掌造り5階建ての「和田家」を見学する。調度品の素晴らしさ、合掌造りの小屋組の知恵、茅葺きの知恵、結(ゆい)という制度の知恵に触れることができた。

白川郷の眺望
白川郷の眺望
白川郷「和田家」
白川郷「和田家」
白川郷「和田家」の小屋裏の木組
白川郷「和田家」の小屋裏の木組

 

そして美味しい飛騨そばを皆で食べ、富山方面に向かう友人2人とお別れをし、友人と3人で金沢へバスで向かった。ぜひ観たかった金沢21世紀美術館に閉館前に着くことができた。

金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館を出て、ホテル近くの居酒屋で美味しい海鮮料理と地酒を3人で愉しんだ。翌日は金沢の街を愉しむ予定。

 

●10月2日

ホテルを出てまず雨の兼六園へ。よく手入れが行き届いた美しい庭園を散策した。兼六園に隣接する加賀前田家奥方御殿「成巽閣(せいそんかく)」を見学する。2階建ての寄棟造り、杮葺き(こけらぶき)の建物は端正で、内部は数寄屋風の書院造りの意匠、そして各部屋から眺めることができる庭園の佇まいを愉しむことができた。

兼六園
兼六園

兼六園を出てタクシーで東茶屋街へ向かう。昔のお茶屋が建ち並ぶ町並みには金箔、小物、蕎麦店、地酒店など洒落た店が多い。散策して蕎麦店に入り美味しい茶蕎麦を愉しむ。金沢の棒茶の話になって、最初そっけない対応だった店主が棒茶の話に加わり話が弾む。店主から棒茶の店を教わって棒茶を土産に買った。

東茶屋街
東茶屋街

そして東茶屋街の珈琲店で一休みをしてホテルに戻り荷物を受け取り、金沢駅に向かう。友人の一人は岐阜へ向かうため心残りの別れをし、もう一人の友人と私は新幹線で東京へ向かった。新幹線の中で金沢駅で購入した加賀の地酒と、友人が白川郷で購入した飛騨牛を味噌漬けにした珍味などで一杯やりながら東京駅に着く。そして友人のパートナーと合流して旅解散の食事をして別れた。

この夜は上野のホテルで一泊し、翌朝は上野恩賜公園にある国立博物館で「運慶展」を観覧、仏像の力強い身体、繊細な衣の襞、仏心を伝える玉眼など仏師としての、彫刻家としての、芸術家としての運慶に出会うことができた。そして上野から羽田空港に向かって帰路に着いた。

今回の旅行は私にとって初めての場所ばかりでとても楽しい友人たちとの旅行だった。この旅行を企画してくれた友人、一緒に行動を共にしてくれた友人に感謝するばかりである。

 

2件のコメント

  1. 今回の岐阜、金沢の旅めぐりを見て懐かしく思い出して見ていました。上高地の大正池ー河童橋を渡ったの覚えています。又奥飛騨の平湯、金沢の兼六公園、東茶屋、金沢の21世紀美術館、いずれも懐かしい絵です。只、白河郷の合掌造りは見ていません。一度行きたいとは思っていますが。これを見て改めて旅は良いものですね。

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