お茶を楽しむ会

今日、十字街のはこだて工芸社で「お茶を楽しむ会」を体験してきた。この「お茶を楽しむ会」は田中あつみさんが主催で、弓道教室で一緒に習っていらっしゃる方である。田中さんがお点前をするお茶は自然茶(じねんちゃ)といって田中さんの師匠筋にあたる近藤美知絵さんがそう名付けたお茶だそうである。千葉県流山市で近藤美知絵さんが主宰する「お茶を楽しむ会」は40年以上前から活動されていて、日本に生育する山茶や在来種茶などをありのままのお茶で奥深い味わいを楽しむという趣旨で自然茶と名付けたとのことである。

はこだて工芸社
はこだて工芸社にて・街路樹のナナカマドの実が赤くなり、間もなく紅葉しそうだ
自然茶
これらの自然茶の中から、今日は「山茶 ばんばら茶}「那須さんの手炒り茶(野生)」「熊本在来種のかほり 紅茶」の三種類で、それぞれの茶葉に熱いお湯を注ぐと優しく上品に香り立つ。その自然の恵みへの感謝の気持ちを念じながらゆっくり頂く。
山茶 ばんばら茶
自然茶と菓子の取り合わせが口の中でほどよく融け合う
自然茶をお点前する田中さん
自然茶をお点前する田中あつみさん

自然茶の素晴らしさに魅せられた田中さんによる稟として優雅なお点前の所作が仏教の教えにある自然(じねん)の境地を想わせ、多くの方々の暮らしに自然茶の嗜みが浸透していけばという田中さんの願いがこちらにも伝わってくる。今日は80年前に建てられた昭和モダンの建物の空間で自然茶に触れて穏やかで豊かな時間を過ごすことができた。

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