クリスマス・イヴ

クリスマス絵本
クリスマス絵本

今日クリスマス・イヴの朝、市立中央図書館に行ったらクリスマス絵本のコーナーがあった。たくさんのクリスマスにちなんだ絵本があり、一体クリスマス絵本にどんなことが書かれてあるのか興味が湧いてきて数冊借りて読んだ。

イエス・キリストの誕生について書かれたもの、いろんな国のクリスマス行事について書かれたもの、動物を主役にしてクリスマスの日の出来事について書かれたもの等々それぞれ面白く読んだ。

クリスマスという行事はクリスチャンでもないのにおかしいという意見もある。しかしバレンタインデー、ハロインと同様、既に日本においては外国の宗教的行事というより昔からある行われている日本の行事と同列に普通に行われていて、善し悪しはさておいて既に日本人の生活の中に溶け込んでいる。

そんな中で日本の小さな子どもたちは毎年行われているこれらの外国の宗教的行事をどのように感じているか気になるところであるが、きっとお正月、節分、ひな祭り、こどもの日などとなんら違和感なく感じているのだろう。幼いころから親しんできたのだから当然なのだろうと思う。

ただ、それぞれの行事の意味をどのように理解するかも大切なことではないかと思う。例えば今日借りて来た絵本についていえば、大人が子どもに絵本を読み聴かせることも大切であろうが、読み聴かせる絵本を題材に子どもも大人も一緒に考えることも大切であるように思う。クリスマス絵本に限らず、そもそも絵本は子どもだけのものでなく、大人のためのものであると改めて感じながら読んだ。

 

函館ハリストス正教会
函館ハリストス正教会

以前に元町にある函館ハリストス正教会で毎年市民向けにクリスマス会のミサをやると聞いていた。そこで借りて来たクリスマス絵本に触発されて今夜のクリスマス会に向かった。

函館ハリストス正教会の敷地には商業地にある華やかなクリスマスツリーに比べればとても控えめで質素なクリスマスツリーが置かれていて、その前を信者の方や一般の市民が一人、二人と入り口から聖堂へ入っていくのが見えた。少し勇気をだして聖堂の中へ入っていくと既に数十人の人が席を埋めていた。

やがてクリスマス会を司祭するロシア人の神父が入ってきてミサが始まった。聖歌隊の素晴らしい荘厳なハーモニーの聖歌とともに救世主イエス・キリストへ福音の言葉を捧げる神父の声が聖堂に響く。正面の救世主イエス・キリストや数々の聖人のイコンが燭蝋の明かりに照らされて幽玄に揺らぐ。この聖堂は救世主イエス・キリスト(東方正教会ではイイスス・ハリストスという)の復活を記念して1916年に建てられ、「主の復活聖堂」と命名されている。

始まって一時間ほどしたら神父からクリスマスの意味を聖書から説明をして頂いた。クリスマスは周知のとおりイエス・キリスト降誕を祝う祭りであるが、聖書ではマタイの福音書とルカの福音書にイエス・キリストの誕生について記されている。クリスマスでは欠かせないロウソクやプレゼントのことも聖書を引用して説明して頂いた。

信仰のない者がクリスマス会へ行っただけでキリスト教のことがわかるわけではない。でももし孫たちと一緒にクリスマス絵本を読む機会があるとしたらきっと今までとは少し違う気持ちで話し合えるかもしれないと思いながら家路についた。

2件のコメント

  1. 剛君のブログを読んで感謝しなければならない。それは前回の「沈黙」を見て早速、蔦屋に行って文庫本を買って読もうとしたが、いざ読むと普通の文庫本よりも更に字が細かく読めなくなってしまった。直ぐに眼科に行き調べたら白内障にかかっていたのが分かったからである。
    本は前書きを読んで積んでいるだけである。
    目のほうは歳も中途半端にとってしまっているので手術はもう少し様子をみようと思う。

    1. それは大変ですね、あまり無理をしないほうがいいかもしれませんね。私も左眼に持病の疾患がありますし、細かい文字を読むのも難儀します。
      どうぞご自愛ください。

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