立春

今日は立春、朝から比較的暖かいので散歩に出た。


亀田川
亀田川

朝、昭和橋を渡って川面をみると氷上に積もった雪が溶け出したその模様がまるで具象とも抽象ともいえない面白い一枚の絵のようだった。


自由市場
自由市場

新川町にある自由市場は最近、駅前の朝市に劣らない賑わいをみせている。ちょっと裏に廻ってみたら新巻鮭が整然と吊り下げられて並んでいた。5年前に東京藝術大学美術館で観た高橋由一(1828.2.5~1894.7.6)の「鮭」の見事な実存に圧倒されたことを思い出した。高橋由一は日本で初めて洋画を描いた画家で知られているが、高橋由一が生まれていなければ日本の洋画壇は随分違う様相を呈していると思う。高橋由一の画業についてもっと評価されてもいいように思う。


ナナカマドの実
ナナカマドの実

末広町のホテルの前を歩いていたら、ナナカマドの実がついた細い枝木が雪の上に落ちていた。いままでなんとか力をふりしぼって立樹にしがみついていた皺立った実が観念して落ちてしまったのだろうか、純白の雪とそこに横たわる真紅の実が為すコントラストが美しくもあり少し悲痛にも感じてしまう。


 

2件のコメント

  1. 久しぶりに新川町の自由市場を見た。私たちの子供の頃は函館に三か所の有名な市民の市場が有り、一つは朝市ーー今と違って観光化されていない市場で、もう一つは中島廉売ーー此処は剛君も然り、今でも付き合っている友人たちの家の皆の台所でもあった。あの時の思いでからもう六十年も経った。永い様で早い時間の様な気がする。不思議なのは魚屋さん、八百屋さん、餅屋さん、豆腐屋さん、食器屋さん、一軒々の名前が鮮明に今でも覚えている。昨日の出来事は忘れているのに。しばし感慨に耽っていた。

    1. 朝市にしろ、自由市場(新川市場といっていた)にしろ、中島廉売にしろ60年くらい前は行商の人たちが沢山商売をしていてとても賑わっていましたね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。