6月のトラピスト修道院

昨日朝目覚めたら、何故かトラピスト修道院に行きたくなった。道南いさりび鉄道で函館駅からトラピスト修道院がある渡島当別まで約40分弱、朝食も早々に家を出た。今回は今まで見ていなかったトラピスト修道院裏の丸山山麓にひっそりと佇むルルドの洞窟まで行ってみることにした。

トラピスト修道院へ続く並木道
トラピスト修道院へ続く並木道:杉木立は青々として整然と並び自然と修道院へ導く
トラピスト修道院ゲートのイエス像
トラピスト修道院ゲートのイエス像:ここへいらっしゃいと囁いているようにも見える

 

トラピスト修道院の修道士の日課は、朝3時半に起床して一日が始まる。日に7度の聖堂での祈りを中心に、食事、労働、休息し夜8時に就寝して一日を終える。修道院の敷地の外からでも労働のための建物を見ることができる。

仕事場
仕事場:大きな物を搬入するためのクレーンがみえる
仕事場
仕事場:鶏や牛を飼っていて、チーズやバター、更にクッキーやジャムなどを作っているという
仕事場
仕事場:作業場の前に群生するクローバーが美しい
修道士の皆さんがここで農耕作業をする
修道院裏の畑:修道士の皆さんがここで農耕作業をする
修道院で亡くなった修道士の方がここに眠る
墓地:修道院で亡くなった修道士の方がここに眠る

 

修道院から脇道を40分ほど歩くとルルドの洞窟に辿り着く。脇道はとても静かで野鳥の囀りと美しい風景に包まれて心身が安らぎで満たされる。

丸山の山麓にルルドの洞窟がある
エゾタンポポが一面に咲く緑地、その向こうの針葉樹の森、更にその向こうの丸山、その山麓にルルドの洞窟がある
ルルドの洞窟へ導く道:三木露風の詩が書かれてあった
ルルドの洞窟へ導く道:三木露風の詩が書かれてあった。三木露風は大正9年から4年間、このトラピスト修道院で日本文学を教える講師として滞在していて、「赤とんぼ」、「野ばら」などの作詞をしたという。
ルルドの洞窟手前にゲートのようなもの
暫く歩くと、ルルドの洞窟手前にゲートのようなものが見えた
ルルドの洞窟と聖母マリア像
ルルドの洞窟と聖母マリア像に辿り着く
天に祈る聖母マリア像
天に祈る聖母マリア像は津軽海峡に眼差しを向けて立っている
ゲートの上は見晴台だった
ゲートの上は見晴台だった
津軽海峡の向こうに函館の街が見え、手前右にはトラピスト修道院が見える、とても美しい
見晴台からは津軽海峡が広がり、津軽海峡の向こうに函館の街が見え、手前右にはトラピスト修道院が見える、とても美しい
函館の街がよく見える
函館の街がよく見えた
森に囲まれた禁欲的な雰囲気のトラピスト修道院
森に囲まれた禁欲的な雰囲気のトラピスト修道院、そして津軽海峡の向こうに青森がうっすら見える

 

この美しい光景を見ることができ、思い立ってここまで来た甲斐があった。静謐で美しいこの光景を味わいながら暫くここに佇んだあと心惹かれながら山道を降りた。

雌のキビタキだろうか
修道院の脇道を歩いていたら、雌のキビタキだろうかウグイスだろうか小枝に止まっていた
セキレイが並木道に降りた
帰りの杉木立の道を歩いていたら目の前にふわっとセキレイが降り立った

 

トラピスト修道院で講師をしていた三木露風の詩碑が駐車場の庭園にある。三木露風は大正11年、トラピスト修道院の復活祭で夫人とともに受洗している。詩碑には下記の詩が刻まれている。

「日は輝かに 沈黙し 時はおもむろに 移り行けり美しき地上の 断片の如く 我命は 光の中に いきづく」

 


※このブログで、秋のトラピスト修道院クリスマス・イヴのトラピスト修道院も投稿しています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。