先日、私の好きな画家の一人ということもあって息子夫婦からゴッホの画集やカレンダーなどをプレゼントしてもらった。
いままで展覧会を観に行くとその都度図録を買い求めているのが常だが、どういう巡り合わせかゴッホを特別に企画した展覧会を観る機会がないため手元にゴッホの図録や画集は無かった。そんなところにこのようなゴッホの画集やカレンダーを貰って気分が躍々としているところである。
特にBenedict Taschen出版の全油彩画はゴッホの画集としてこれ以上のものは無いと言われる逸品である。ゴッホの絵のうち「ひまわり」など何点か観たことがあるだけであるが、やはり実際に観る絵と画集で観る絵と比べればその迫ってくる実存感は違う。しかし、この全油彩画の画集は印刷や装幀の素晴らしさや詳細な資料や説明の行き届いた編集の素晴らしさは実際の絵の鑑賞とは格別の価値を感じさせてくれる。
この画集を時間をかけてじっくり味わうことを私の余生の愉しみ事のひとつに加えることができて良かったと実感しているところである。