昨日は東日本大震災から7年目の日だった。新聞、テレビ、ラジオ、インターネットでは東日本大震災のた被災当時の状況こと、7年経った復興の現状のこと、これからのあるべき災害への対策のことなどが報道されていた。大切なことは忘れないこと、新しい命へ言い伝えていくことなのだろう。
さて、私がよく立ち寄って時間を費やす「こころフォト」というホームページがある。このホームページに立ち寄る度に、被害のことをとおしてそして被害のことを超えて、あなたが生きていくうえで家族とは何ですかと問われているように思う。そして家族を考えることは社会を考えることでもあるのだろう。
家族の大切さを感じながらも、病気、介護、子のいじめ、家庭内暴力、虐待、苦悩、軋轢、憎悪、別離、、、などなど様々な状況におかれることの多い家族、「こころフォト」にちょっとだけでも立ち寄ることでほんの少し緩和されるかもしれない、そんなホームページだと思う。
「こころフォト」は「写真を見る」と「動画を見る」と「こころフォトに寄せて」で構成されている。「こころフォトによせて」には天童荒太、石牟礼道子、志村ふくみなど作家や随筆家などが言葉を寄せている。その中から宗教人類学者・山形孝夫の言葉の一部を引用したい。
・・・今、大切なことは、故人との絆をもう一度しっかり心につなぎ止めるために、思い出を共有する人と出会い、悲しみを分かち合うこと。私はそれを「記憶の森」と呼んでいます。亡くなった方がみんなの記憶の中に今も生きていることを発見し、一緒に「記憶の森」をつくっていくこと・・・。
「こころフォト」が、そうした「記憶の森」のホームページになることを願っています。
亡くした方の思い出を共有し、記憶することをとおして、いつか悲しみが慰めに、慰めが優しい未来へとあなたを導いてくれることを信じています。