早いものでもう12月に入った。旧暦12月の別称で「師走」以外に「極月(きわまりづき、ごくげつ)」という別称がある。一年の最後に極まった月ということだろうか。
さて、極月に入る直前の一昨日と昨日、以前住んでいた調布の二人の友人が函館を訪れ一緒に函館の街を歩いた。その内の一人の友人は車椅子で生活をしていて車椅子で街を巡るとその街の優しさの度合いがよくわかるという。さて函館の街の優しさはどうかというと、確かに異国情緒があって景観的にも素晴らしいと思うし、一定の観光施設のスロープやトイレなどのバリアフリー化もされている。しかし、道路のコンディションが酷く、視覚障がいのある人や車椅子利用者への配慮があまりなされていないということであった。雪の季節をもつ函館はバリアフリー化の難しさはあると思うけれど、例えば点字ブロックの未整備、観光エリアの舗装材の車椅子への振動、歩道の不規則な傾斜、等々。更に函館に限らないが概して日本人は外国人に比べて身体に障がいをもつ人への心の配慮が欠如しているということだった。
二人の友人とは調布でバリアフリーのNPO活動をしていたグループの仲間で、私もハード面とソフト面のバリアフリーについて活動を通じて色々と学習することができた。その経験から函館はバリアフリーに関しては多くの課題を持っているように感じる。
昨日その二人の友人と久しぶりに五稜郭タワーに上って、そんなことを思いながら暫し函館の街を眺めた。