外国人墓地

外国人墓地
聖パウロ修道女会墓地

船見町に用があったので外国人墓地あたりをゆっくり散歩した。

この外国人墓地あたりにはロシア人墓地、聖パウロ修道女会墓地、中国人墓地の中華山荘、プロテスタント墓地、ハリストス正教会墓地、そして南部藩士の墓、曹洞宗地蔵寺が、また少し道を上ると旧陸軍墓地、函館聖ヨハネ教会墓地、カトリック墓地が隣接し合っている。

それぞれの墓地や寺をみていろんなことを想像する。

たとえば、プロテスタント墓地にはイギリス人、ドイツ人、アメリカ人、イタリア人、デンマーク人、ポルトガル人、ノルウェー人が異国の地箱館で永眠している。地蔵寺では幕府直轄時代からいた多くの遊女たちが静かに眠る。南部藩士の墓ではやはり幕府直轄時代に警備にあったっていた東北の藩士がこの地で命を落としてここに眠る。旧陸軍墓地ではくっきりと名前が刻まれた37基の細い柱状の墓石が墓参の形跡もなくぽつりぽつりと立っている。

ここに眠る人々の一生はいったいどんな一生だったのだろう。彼らが生きた時代、彼らが一緒に暮らした家族、親しかった友、などなど。

この外国人墓地に立っていろんなことを想像しながら蒼く凪ぐ函館湾をしばし眺めた。

 

2件のコメント

  1. 函館船見町の寺、外人墓地、私も一年に一回くらいは散策をします。特に地蔵時には友達の先祖の墓が有り、外人墓地等も巡ってきます。
    特に思うことは日本の神社仏閣は小さな町の何処にでもあり。いわれを書いてあり、綺麗に草を刈り、木の枝を払い、地元の人が大事にしているのが分かります。
    随分と全国の神社、仏閣を回りました。東京は特に有名な所は印をつけて殆ど回りました。香取大神宮までいきました。それにつけても日本人の愚直に伝統を守る姿には頭が下がる思いがします。

    1. 日本の神社は太古の昔から地域の農業や漁業などの産業と密着していて豊穣や豊漁を願う人々にとって大切な存在なんでしょうね。

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