今日は田中あつみさん主催の「自然茶とオーガニックコットンと」でゆったりとした時間を過ごした。
場所は以前に紹介した「お茶を楽しむ会」と同じ十字街にある「はこだて工芸社」である。昭和モダンの建物と味わいのあるパティオが落ち着いた雰囲気を醸し出している。
この日に供された自然茶は「山茶 ばんばら茶」、「那須さんの手炒り 釜炒り茶(野生)」、「出雲の秋ばん茶」、「釜炒り茶 旅びと ティーパック」の四種類。背後に流れる水琴窟の音色と田中あつみさんのお点前から伝わる呼吸のリズムが融けるように響き合って心地よい。
田中あつみさんは2年半前、札幌から南茅部に居を移しほとんど引き籠もってオーガニックコットンの魅力に心を埋め、オーガニックコットンを撚って糸にし、撚り糸を織って綿布を制作し続け、今ここに作品となって結実した。自然茶で糸を染めて織った作品もありとても暖かい風合いと優しい手触りが感じられる。絵画でも音楽でも作陶でも作者の人柄が作品に滲み出てくるものだが、まさに今日手にしたオーガニックコットンの作品もそうであった。