今日は蔦屋書店に行った。
店内はすっかりクリスマスモードになっていた。今日は平日なので人の混雑がなく落ち着いてゆっくりと本を物色できて有難い。調布にいる孫たちに年頃に見合う本がないかとあちこち探す。「宇宙や世界を冒険した人の伝記」と「命と平和につくした人の伝記」を見つけて其々をラッピングしてもらった。これでなんとかクリスマスに間に合いそうで一安心である。
蔦屋書店内の一角に牧野潤さんの個展が開催されている。実は今日の目的は、以前に投稿して紹介をした牧野さんの新しい作品を観ることだった。今回の作品はとても充実していて、ご本人も今回は頑張りましたと仰ってらした。
私は牧野さんの作風が好きで殆どの個展を拝見している。私は建築の設計の仕事をしていたから感じるのだが、牧野さんの作品は建築のデザインに通じているように思う。そのことを牧野さんにお話しをしたら、実は美術館などの建築を観るのが好きだとのこと、なるほどと腑に落ちた。建築は人や人に関係するものを包み込む器であり、陶器は食べ物や色々なものを容れる器である。牧野さんの器は器自身がデザインを主張するのでなく控えめで、その器に容れられるであろうものを引き立たせるデザインなのである。しかも謙虚なデザインでありながらきちんとそこに美しく存在する。建築と通じているのである。
今日は手で包み込むと暖かい土の温もりが伝わる珈琲茶碗が気に入り、買い求めて家に帰った。