こうの文代の仕事

「夕凪の街 桜の国」
「夕凪の街 桜の国」

友人からお借りした本「夕凪の街 桜の国」を読み、映画「この世界の片隅に」を観た。そしてTV放映のドラマ「夕凪の街 桜の国2018」も観た。

それぞれの作品に共通するのは、戦争の悲惨さにのみ焦点を絞るのではなく、当時に生きたひとりの女性が戦争に翻弄された運命でありながらもその運命をきちんと受け止め、なんとか立ち直り真っ直ぐ生きる姿を今生きる私たちにみせてくれたことではないだろうか。そして戦争の悲惨さを表現した他の様々な作品には無い「明るさ」が何より私は好ましく思われた。
こうの文代自身も、映画「この世界の片隅に」の声の出演者も、「夕凪の街 桜の国2018」の出演者も、殆ど戦争を知らない人たちであることがとても価値のあることのように思え、これからの時代を担う人たちが自分たちなりの平和の意味を考えるきっかけを作ってくれるのがこうの文代の仕事ではないかと感じた。

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