五稜郭公園と函館公園 2021年4月28日 / コメントする 函館は桜が満開の季節になった。一昨日と昨日、五稜郭公園と函館公園に行ってきた。もう既に春の空気が一杯で木々の葉も青く色とりどりの花々、そして小さな生きものの活動を感じてきた。 〜五稜郭公園〜 公園の桜は満開だった 雲海のように拡がる満開の桜を通して函館山を見る ラッパ水仙越しに満開の桜がみえる 黄色い水仙と石垣と桜が共生していた 鮮やかな色の木瓜の花が咲いていた ふと眼を移すとメスのイスカだろうか野鳥が柵の手摺りで羽を休めていた 広場では保育園児が元気いっぱい走り回る 空の青と桜の薄色が混ざって映る壕の水面を泳ぐカルガモ デイジーとタンポポと桜の共存が春らしい 箱館奉行所の傍に紅梅が咲いていた 松林の木洩れ日から満開の桜をみる 一万号記念桜樹碑:明治31年に創立の函館毎日新聞社(私の祖父はこの新聞社の記者だった)の支配人となり後に社長になった吉岡憲(あきら)が函館毎日新聞創刊一万号を記念して五稜郭公園に桜の木1万本を植栽したという。この記念碑は人に気付かれないほど静かに五稜郭公園に建っている。現在は公園内には約1,600本の桜が咲いているが吉岡憲の植栽がなければ毎年桜を楽しむことはできなかっただろう。 〜函館公園〜 函館公園の桜も満開だった。染井吉野と八重桜との色合いが青空に映えて優しく美しい 動物園のミニチュアホースもお花見でもしているのか気持ちよさそうに佇む こどもの国の遊具が青空に旋回する 桜と対比しながら鮮やかに椿が咲いていた 池ではゆったりと亀が泳いでいた 旧博物館一号の脇にひっそりとキクザキイチゲが咲いていた ふと見上げれば函館山の山頂が間近にみえる 津軽海峡の向こうに下北半島がみえた 旧博物館一号と二号の目映い白と桜の淡い色味が青空に映える 公園内の静かな遊歩道の桜が美しい 桜之碑:友人から譲って頂いた「函館むかし百話」によれば、砂糖や麦粉の商人だった逸見小右衛門が明治22年から28年に亘って奈良の吉野山から苗木を取り寄せて函館公園に桜や梅を約5,200本を植えたという。さらに亀田川や函館山山麓にも約5万本も移植したという。函館公園などの桜を楽しむことが出来るのも逸見小右衛門のお陰だと感謝しなければならない。この石碑はその記念碑だがやはりあまり人に気付かれずに静かに建っていた。