秋から少しずつ家の整理をしていて、物置状態になっている2階にある大きめのものを処分しようとしていたら、置き型の囲炉裏が出てきた。
こんな物が家にあったとはついぞ知らなかった。灰も鉄の五徳、火箸、灰均しとひと通り揃っていた。この囲炉裏、佇まいと容貌がなかなか渋い。これを処分するにはいかにも勿体なく、とっておくことにした。
もうこちらは寒く、部屋の換気をしながらという勇気もなく未だ炭を起こしていない。冬が過ぎて少し春の訪れが感じる季節になったら是非使ってみよう。干し魚を炙り、燗酒を愉しむ。餅を焼いてもいいかもしれない。珈琲を淹れて愉しむのもいいかもしれない。そうなると、南部鉄瓶が欲しくなる。
面倒な我楽多の整理ではあったが、囲炉裏が見つかったお陰で色々な愉しみが頭に浮かぶ。我楽多の整理を嫌がらずにのんびりでもいいから続けることにしよう。