孫の成長にあわせていくつかの手作りの物を作った。
市販の幼児用椅子の背もたれと座面はたいてい汚れてもいいようにビニールで可愛い動物やアニメのイラストが描かれているのが多い。以前からそれがあまり気に入らず、上の孫が一歳のときに作ったのがこれ。ファルカタという桐に似ている南洋木材にマホガニー色の自然塗料のオイルフィニッシュ仕上げを施している。本立てやインテリアの飾り台としても使っているようである。(図面紛失)
娘のリクエストもあって二人の孫に小さな家具や台所セットのミニチュアを飾るためのドールハウスが欲しいということで作った。市販のドールハウスは可愛らしくて精巧なものが多いのだが、家具などのミニチュア自体が主役になれるようになるべくシンプルに、そしてどこからでも手が入れられるように考えた。材料はフレームをホワイトウッド材を、外装はバルサ材の予定をシナ合板にした。下の孫が一歳だったのでその後いろいろ孫の創作によって少しずつ計算外の変貌を遂げたのも一興である(笑)。
孫たちにそれぞれ同じ紙芝居の枠を作った。向かって左が裏側、右が表側。材料はバルサ材、加工がしやすいことと手元に材料がたくさん余っていたので全くお金をかけずにできた。思いのほか孫たちに喜んでもらったのだが、なにしろ材料としては脆いので数ヶ月で壊れてしまった。やはりお金を惜しんではだめのようである。
余談だが、孫たちと一緒に中身の紙芝居を作ってみると結構おもしろい。ストーリー、絵、用紙の裏表と順番など企画、計算、創作、演出、読み手などを全て味わうことができる。そして孫たちのアイデアで触発されることもあり大人も新しい発想が生まれたりもする、きっと仕事や趣味にもいい影響があるのかもしれない。
これはおまけ。用事があって昨年6月に上京したとき、二人の孫の緊急リクエストによりお馴染みの割り箸鉄砲とアマゾンの空箱で紙芝居の枠を作った。これらのその後の行く末がどうなったかだいたい予想ができる(笑)。
手作りのおもちゃ、温もりの感じられる木製椅子、段ボールで工夫した紙芝居、どれも昔自分たちが苦労して考えて作ったおもちゃ このように洗練されたデザイン、出来栄えではなかったが、昔を思い出す作品、孫さんのこれからの感受性が楽しみです。
ありがとうございます。
孫たちの将来のことはどうなるか分かりませんが、その時々の彼らの目線で気持ちを通わせればいいかなと思います。でもそれも結構難しいとも思っています。