汐首岬 2020年6月3日 / コメントする 今日は汐首岬に行った。先月28日に投稿した「川原緑道」で触れた津軽要塞建設のために計画された旧戸井線のコンクリート製アーチ橋(汐首岬第一陸橋)を見るためである。 汐首岬のバス停のすぐ近くに旧戸井線のコンクリート製アーチ橋が見えた。実際に見るととても迫力がある。当時鉄鋼は貴重な材料のため、鉄筋コンクリート工法ではなく竹筋コンクリート工法だという。しかし、一部解体した箇所では無筋だったという説もある。 アーチ橋の近撮。永い年月の間、潮風に晒された肌合いは歴史を感じさせる。 アーチ橋の上にある汐首岬灯台への途中、旧戸井線の橋脚があった。 1893年から津軽海峡を守り続ける汐首岬灯台。 汐首岬灯台から津軽海峡を見る。津軽海峡の向こうは渡島半島である。 帰りの途中、志海苔(しのり)あたりから見た津軽海峡。函館山を中心に右が松前半島、左のずっと向こうが下北半島。 先月の川原緑道と今日の汐首岬は旧戸井線全路線の一部だが、戦争の残滓を微かに感じさせる場所だった。そして函館の奥深さを改めて思うのである。