昨日朝目覚めたら、何故かトラピスト修道院に行きたくなった。道南いさりび鉄道で函館駅からトラピスト修道院がある渡島当別まで約40分弱、朝食も早々に家を出た。今回は今まで見ていなかったトラピスト修道院裏の丸山山麓にひっそりと佇むルルドの洞窟まで行ってみることにした。
トラピスト修道院の修道士の日課は、朝3時半に起床して一日が始まる。日に7度の聖堂での祈りを中心に、食事、労働、休息し夜8時に就寝して一日を終える。修道院の敷地の外からでも労働のための建物を見ることができる。
修道院から脇道を40分ほど歩くとルルドの洞窟に辿り着く。脇道はとても静かで野鳥の囀りと美しい風景に包まれて心身が安らぎで満たされる。
この美しい光景を見ることができ、思い立ってここまで来た甲斐があった。静謐で美しいこの光景を味わいながら暫くここに佇んだあと心惹かれながら山道を降りた。
トラピスト修道院で講師をしていた三木露風の詩碑が駐車場の庭園にある。三木露風は大正11年、トラピスト修道院の復活祭で夫人とともに受洗している。詩碑には下記の詩が刻まれている。
「日は輝かに 沈黙し 時はおもむろに 移り行けり美しき地上の 断片の如く 我命は 光の中に いきづく」
※このブログで、秋のトラピスト修道院とクリスマス・イヴのトラピスト修道院も投稿しています。